国内バイナリーオプションで勝つための戦略とは

国内バイナリーオプションで勝つための戦略とは？

国内バイナリーオプションは簡単だとか、初心者でも勝てると説明しているブロガーや情報商材業者がたくさんあるようですが、はたして本当でしょうか。ある特定時刻のプライスが、現在値よりも高いか安いかを予想することは、想像以上に難しいはずです。たとえていうなら、サイコロを振って出る目が偶数か奇数かを当てるようなものです。

短期間ならば単なる偶然や運で予想を当て続けることが可能かもしれませんが、期待値がマイナスの場合、長期的には確実に資金が減っていきます。結局のところ、国内バイナリーオプションで長期的に勝つためには、勝率を上げるしかないのですが、取引時間の制約があるなかで、今後のレートの動きを見極めることは、不可能なほどに困難だと思います。

もし、国内バイナリーオプションを投資として考えるならば、少なくとも投資初心者向きではなく、むしろ上級者向きの金融商品だといえるでしょう。恐らく、ＦＸで勝つことよりも、はるかに難しいに違いありません。

であれば、エントリーやイグジットに時間的な制約がないので、エッジ（統計的な優位性）のある売買口ジックを見つけやすく、勝率が50％以下であっても、損小利大のルールを採用するなど、トータルで勝つ戦略があり得ます。単純なケースほど勝ち続けるのは難しい。

国内バイナリーオプションは、その商品設計が単純明快で、多様な戦略が建てにくいため、経験を積み重ねることも難しく、結果的に運に左右される傾向が高いと思います。つまり、トレーダーの戦略や戦術といったスキルや経験を、勝負に反映させにくい取引なのです。

私が国内バイナリーオプションはギャンブルであると考える最大の理由は、実はここにあります。たとえば、コインの表と裏を当てるゲームがあったとします。とても単純なゲームですが、このゲームで長期的に勝ち続けることは、ほとんど不可能であることが直感的にわかるでしょう。サイコロの出る目の奇数、偶数を当てるのも同様です。一方、ポーカーや麻雀のような、技能を要するゲームはどうでしょうか？運以外に勝負を左右する要素が、コイントスやサイコロの場合よりも、はるかに多いことがわかります。

たとえば、配られる手札や配牌を元に、想定される勝率と勝ったときの利益を勘案したり、他のプレーヤーと心理的な駆け引きをするなど、さまざまな要素が複雑に絡み合ってゲームが行われます。もちろん、短期的には運に左右されることもありますが、長期的には各プレーヤーの戦略や経験が機能して、最終的に上手い人が勝つことになります。

国内バイナリーオプションはFXより難しい？

私の印象ですが、ＦＸはポーカーや麻雀に近いのに対して、国内バイナリーオプションはコイントスやサイコロゲームに近いと思います。誤解を恐れずにいえば、国内バイナリーオプションは投資というオブラートに包まれていますが、その本質はギャンブルに他なりません。

それを理解したうえで、純粋に娯楽やゲームとして楽しむのであれば、まったく問題ないと思いますが、国内バイナリーオプションを投資としてとらえることには、強い違和感を感じます。国内バイナリーオプションをＦＸのヘッジの手段として上手に利用するというのならば、一考に値すると思いますが、国内バイナリーオプションに大切な資金を投ずるのは、よく考えてからでも遅くはありません。

今年の夏を目途に、日本の金融庁が投資家保護のために、国内バイナリーオプションの規制を開始するとのことですので、これからも国内バイナリーオプションの動向から目が離せない状況が続きそうです。最後に、今回の国内バイナリーオプションに対する私の個人的な意見に、異論や反論が少なくないと思いますが、ひとりのＦＸトレーダーの率直な考えとして、受け止めていただければと考えています。

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